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恒心文庫:郷愁

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本文[編集]

橙色の光が多摩川に降り注いでいる。それを横目で捉えながら、貴洋は河川敷をずっと歩いていた。何年ぶりになるだろう。貴洋は乾いた風を感じながら、一歩一歩踏みしめる様にして歩いている。
くたびれたスーツ。左手首で光る時計。無精髭。社会の荒波に揉まれて、いつの間にやら時が過ぎこんな年齢になってしまった。貴洋は深く長く息を吐いた。
しばらくして河川敷の一角、貴洋の進む先にある開けた場所で小さな人影が動いていた。近所に住む子供だろうか。何人かが地面に向かって何かを叩きつけている。それを周りの子達が思い思いにはやしたて囲んでいる。貴洋はちかづいていく。音を立てて地面を跳ねるそれはどうやら、メンコの様だった。メンコだけではない。周りの子達は手に手に駄菓子を持って騒いでいる。
途端、貴洋は郷愁に囚われた。
夕焼けに揺らぐ川沿いに吹く緩やかな風の中、貴洋少年は立っていた。少年は人差し指の先を口にくわえながら、しかし動かない。彼の視線の先では、近所の同年代の子供達が集まって何かをしている。
彼らは手に手にガムや酢イカを携えて、何か厚紙の様な何かを地面に叩きつけ、一喜一憂している。
貴洋は指をしゃぶらずにはいられなかった。指先が口内の隅から隅まで行き来し、分泌された唾液が手の甲を伝い、地面へと糸を引く。でも、彼らは見向きもしない。いつもは執拗なまでに貴洋少年を追い回し、叩き、好き勝手言うくせに、この時はまるでいないものの如く貴洋少年を扱った。
貴洋少年は面白くなさを感じていた。しかし同時に羨ましく感じていた。ガムが、酢イカが、メンコが貴洋少年にはあまりに輝かしいものに見えた。
貴洋少年はしばらく近所の同年代の子供達の周囲を所在なさげに歩き回った後、背を向けるしかなかった。
気づけば、辺りは暗くなっていた。子供達もいつの間にか居なくなっている。多摩川のせせらぎが、夜の闇、その奥から聞こえてくる。一瞬吹き抜けた夜風の冷たさに貴洋はスーツの襟を立てると、踵を返して帰路へと向かう。
あの後、貴洋少年は父にねだった。父にねだればなんだって手に入った。酢イカが欲しいと言えば口にチンコをねじ込まれて射精されたし、三個ある内の一つが猛烈に酸っぱい梅味のチューインガムが欲しいと言えば、ペニスと両の乳首が描く逆三角形を口に含む様強制された。どれも酸っぱかったが、貴洋少年は懸命に口の中でそれらを転がした。
でも、満たされなかった。貴洋少年は幼心に、自分が本当に欲しいものを分かっていたのかもしれない。その時の心の空虚さを抱えながら、貴洋は家のドアノブに手をかけた。
玄関先では、父洋が待ち構えていた。大きく広げた足を前に投げ出しながら、洋は朗らかに笑う。
「おう貴洋や、"メンコ"をしよう」
貴洋は無言で父の足の間、期待に膨らむペニスの下でヒクつくアナルに腰を突き入れた。次いで繰り返される高速のピストン。日々のされ続けた父の腸壁は、薄くなめされた金箔の様に、肛門の周囲へヒラヒラと広がっている。やがて来たる一際大きな腰の震え。貴洋は味わう様に二、三腰をつきこむと、一転突き放す様にして唐突に引き抜いた。
洋は息も絶え絶えに漏らす。
「ま、またおまえの勝ちだな・・・」
粘り気のある液体に濡れた貴洋のペニスの先で、父の"オスメンコ"がひっくり返っていた。

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